むかしむかし
大きなお城のある街でのちっちゃな物語。
その街の路地裏で一人の悪ケミが住んでいました。
ダンボールハウスで暮らす悪ケミは当然のごとく貧乏で、なぜか一緒に暮らしている小バフォの蜂蜜にすら困る始末。
小バフォ「主よ。このままじゃ我等は飢え死にするぞ」
悪ケミ 「みてなさいっ♪ここにある白ぽで一発逆転お金持ち人生のばしまりなのよっ!」
ダンボールハウスから高らかに宣言する悪ケミたんに小バフォは一言。
小バフォ「……主よ。立ち上がって高笑いをするとダンボールがやぶけるとあれほど……」
悪ケミ 「……」(T-T)
さて悪ケミたん。白ぽを片手に露天を開きます。かきかきと一言。
「ぼにう 100k」
なんということでしょう!
とたんにどこからともなく集まった男達によってつぎつぎと白ぽが売れていくではないですか。
悪ケミ 「みてみてみてぇ!!全部売れたよっ!これで今日からダンボールハウスじゃなくて木箱ハウスよっ!!」
小バフォ「主よ……これは詐欺というのではないのか……」
そんなこと構いません。何しろ悪ケミなのです。
こうして木箱ハウスに住みだした悪ケミたん。
けれどもお金持ちの野望はつきません。
小バフォ「主よ。とりあえず当座はしのげたからまっとうに生活…」
悪ケミ 「何を言っているのよ!ここから『ごーごー悪ケミたん』の黄金伝説は始まるのよぉ!
今度はこのブリーフで天下とったるぅぅ……」
ごんんんっ!!!
小バフォ「主よ……木箱だから天井は破れないぞ……」
悪ケミ 「泣かないもんっ!泣かないんだからねっ」(T-T)
さて悪ケミたん。ブリーフ片手に露天を開きます。かきかきと一言。
「騎士子の勝負下着 使用済み 1M」
なんということでしょう!
とたんにどこからともなく集まった男達によってつぎつぎとブリーフが売れていくではないですか。
悪ケミ 「みてみてみてぇ!!全部売れたよっ!これで今日から木箱ハウスじゃなくて宿屋に泊まれるよっ!!」
小バフォ「主よ……あとで騎士子殿にしれたら……」
そんなこと気にしません。やっぱり悪ケミなのです。
かくして宿屋に泊まった悪ケミたん。
このまま詐欺商法を続ければお金持ち道まっしぐらです。
小バフォ「主よ。思うのだが、そろそろ騎士子どのあたりにばれてぼこぼこにされるおち…」
悪ケミ 「何を言っているのよ!
このままお金持ちになって終わって見せるのよぉ!」
小バフォ「主よ。では次にどんな詐欺商品を考えてるのだ?」
悪ケミ 「いまいち思いつかないのよねぇ……露天でもめぐって考えましょ」
露天をめぐる悪ケミたんと子バフォ。
とある露天で男達がわらわらと群れています。
悪ケミ 「あれ?何が売っているのかな?」
小バフォ「主よ。店の主は騎士子殿と某モンク殿ではないか」
その露天にはこう書かれています。
「悪ケミたんのHな写真 10M」
悪ケミ 「いや〜〜〜〜〜〜〜っ!!
買うっ!全部買うからみんなに売らないでぇ!!!」(T-T)
騎士子 「お買い上げありがとうございます。
この売上はあなたの詐欺露天にお金を払った人たちに返しておくからね」
某モンク「人を呪うなら穴は二つなのデス(えー)」
かくして悪ケミたんまたダンボールハウスに逆戻りです。
悪ケミ 「何処が私のHな写真なのよぉ!!」
小バフォ「主よ。だからだまされたと……
それとまたダンボールハウスの天井を破って……」
悪ケミ 「……」(T-T)
あとがきみたいなもの
ちなみにここに出てくる某モンクとはチェき14歳様の所のモンクらしいです