むかしむかし
ある所に、ママプリと長女騎士子と次女某モンクと三女悪ケミ(+子バフォ)が住んでおったそうな。
悪ケミがいたずらをして、騎士子と某モンクがそれを叱り、ママプリと子バフォが頭を下げる。
そんな日々を送っておった。
そんなある日の事。
「グラストヘイム 大舞踏会
今夜グラストヘイムで大舞踏会を開催します
なお、優勝者には深遠の騎士との交際を認める」
ダンスパーティです。
社交舞台のでびうです。
あわよくば玉の輿です。
騎士子 「がんばろうっ!!」
棒モンク「がんばるデスっ!!」
悪ケミ 「葡萄会?なんだかおいしそう……」
そうです。悪ケミたんはお子様ゆえ舞踏会の意味が分からなかったのです。
三人+1匹の生暖かい視線を浴びせられた悪ケミたんは、
ママプリ「残留決定」
と冷酷かつ当然の決定を下したのでした。
悪ケミ 「やだやだやだぁぁぁぁぁ!!!私も葡萄会行きたいぃぃ!!」
駄々をこねて暴れる悪ケミたんですが、この三人に勝てるはすがありません。
騎士子のバッシュで宙に浮き、某モンクの三段掌でどどめを刺され、ママプリがイク葉とちょっとのヒールをかけて放置する始末。
三人 「じゃあ、お留守番、よろしくね〜♪」
悪ケミ 「くやしぃぃぃ!!ふくしゅーしてやるぅぅ!葡萄会に枝テロ起こしてやる〜!!
あ、子バフォ。腰が抜けたから起こして」
子バフォ「……」
かくして悪ケミたんはお留守番です。
みんなに復讐するために台所のお皿を割ったり、騎士子の勝負パンツを隠してみたり、某モンクは母乳がでると言いふらしたり……
するとあとのお仕置きが怖いので(ちゃんと部屋があるのに)悪ケミハウス内で「ふくしゅーのーと」に妄想を書き込んでいたのでした。
子バフォ「主よ……傍目で見たら怖いぞ……」
悪ケミ 「うるさいわねぇ!!
よしっ!私の中での復讐終了。だけど葡萄会行きたかったなぁ……」
その声を待っていたかのように部屋内に大声が響きます。
????「舞踏会に行きたいか?悪ケミたんよ!」
窓の外にスマイルマスクをつけて変装しているつもりらしいバフォが一匹。
子バフォ「父上……変装のつもり……」
????「しゃらっぷ!私はバフォではないっっ!!
私は悪ケミたんの事を案ずるどろぼうです」
悪ケミ 「どろぼう?」
????(しまったっ!台本間違えたっ!!)
「いや、間違いだ。私は魔法使いだ。
悪ケミたんを舞踏会に連れてってあげよう」
子バフォ(カ○城ですか……父上……)
悪ケミ 「ほんとっ?お城につれつってくれるの?
けど、騎士子ねーちゃんや某モンクねーちゃんみたいに綺麗な服ないし……」
????「心配ない。こんなこともあろうかと、悪ケミたんにウェディンクドレス……
だめだだめだだめだぁぁ!!!!」
子バフォ(今度はヤ○トですか……しかも墓穴掘っているし……)
????「大丈夫。悪ケミたんはこのままでも十分。
衛兵が文句を言ったらぶん殴るっ!」
子バフォ(……あげくのはてに力で解決ですか……父上……)
悪ケミ 「なら大丈夫。お城へごーごー♪
で、お城へはどう行くの?」
????「そりゃあ、ママプリのぽた……」
子バフォ「先に出ましたが」
????「カプラザービス……」
子バフォ「グラストヘイムに行っていると思いますか?」
????「ベコベコ……」
子バフォ「乗れないでしょっ!主はっ!!!」
????「ならばどうしろというのだっ!!!」
悪ケミ 「魔法使いさんの羽で私達を乗せて飛んでいけないの?」
????「その手があったぁぁぁ!!!」
子バフォ「父上……」
そんなこんなで、やっとグラストヘイムについた悪ケミたんと子バフォ。
「ボスの時間があるからその時間以外に呼ぶように」と謎の魔法使いが去っていきました。
悪ケミ 「さあっ!葡萄を食べまくるわよっ!」
子バフォ「主よ……舞踏会というのは……」
その舞踏会では……
カーリッツ「今日の主賓たる深遠の騎士子をご紹介します!!」
女性全員 「ぶっちゃけありえなーい!!!」
誰も深遠の騎士が女性である事を知らずに司会のガーリッツに詰め寄っていたそうな。
おまけその1
悪ケミ 「おねーちゃん達、何怒っているんだろ…ごくごく……」
子バフォ「さぁ……ぺろぺろ……」
食事に夢中でした。
おまけその2
ママプリ「あっ……そんなについちゃ…いっちゃ……もっと……」
男に夢中でした。
あとがきみたいなもの
「シンデレラ」を元にして書いて見事に挫折した作品。
思ったより難しいROキャラの昔話……