郵政解散考
圧勝。鮮やかとしか言い様がないほどの自公完勝。
与党で2/3を超えるというのはまさに小泉改革路線を国民が支持したという所か。
まぁ、民主が自滅したという方が当たっているのだが。
総理の福岡遊説。
正直、この時に民主やばいとマジで感じていた。
ちなみに私、自民支持だけど政治活動は友人のおかげで民主側を手伝ったりしているわけで。
今回はそのあたりをリアルタイムで書くとどんな影響が出るか分からないからHP更新を控えておりました。
その友人と投票一週間前に会って互いの情報を交換するけど、民主側は小泉総理の風を完全に読み違えていた。
私ら二人も「現有議席維持できるかな」という読みだったので。<民主過半数なんか二人とも考えてなかったのが素敵(笑)
うん。やっぱり生の空気を大事にすべきだと本当に思った。
何しろ総理の福岡遊説。写真を見れば分かると思うけど、警固公園から人が溢れていたんだから。
あといくつかつらつらと。
その総理演説だけど、集まった人も凄かったけど、写真を撮ってすぐ去る人もけっこういた。
つまり、総理をタレントみたいに考えている層が確実にあり、その層に総理が浸透していたという事実が浮かび上がる。
こういう新しい層を総理は支持基盤として組み込んだ。これは凄い事だと思う。
ちなみに、組織力は自民退潮。むしろ、公明と同時に社民の組織の底力は侮れず。
公示日に選挙区全域にポスターを展開したのは1に公明、2に社民だった。
そして何よりつくづく思ったのは選挙という祭りを小泉総理は完璧なまでに演出してみせたという事。
まつりごと=祭り事=政
つくづく日本語は美しい。
総理の郵政民営化にかける執念、多数の刺客に同様する反対派、きれいに忘れ去られ後手後手に回った民主。
こんなに楽しく、そして面白く、国民を熱狂させた祭りはなかった。
日本人は空気の民という言葉を外人はよく使う。
主張は心の中に秘めて、周りの空気を読んで他者と同じように振舞う民という意味なのだろう。
だからこそ、多数が不幸に苦しむならば自らも苦しむという失われた10年なんかをやってみていた訳で。
私は、小泉総理最大の功績はこの日本人の空気を変えたという点にこそ注目したい。
「なんだ。やればできるじゃん」
と。国民がポジティブに前を見るようになった。
それこそ小泉総理最大の功績だろう。
借金が大量にあろうが、外交が(極東で)揉めようが、国民が前を見て進もうとという気になっている。
こういう時の日本人は本気で強い。きっと何とかするのだろう。
民主党は見事に負けた。
完敗した。
だからこそ、こんどこそ政権交代ができるたしかな野党になってほしい。
私が民主党再生の為にに送るのは次の二点である。
1)民主党代表選挙を全国党員投票で開く事。
小泉総理の力の源泉は自民党総裁選挙の都道府県党員投票にこそある。
できれば、アメリカ大統領選挙なみの大きな祭りにしてやるべきだ。
多額のお金もかかるが、それで日本を導く優秀な指導者が出るのなら安い投資である。
政治は永田町の中で起こっているのではない。<なんで私はこの言葉を民主党に向けて言っているんだ?(苦笑)
2)反対とアピールするのでは無く、対案を持って与党と政治を行う事。
大体、野党というのは与党のスペアであり、与党が失策を犯した時の換えでしかない。
それなのに党勢拡大を図り、肝心の政策で対案を出さずに反対に回るのは愚の骨頂でしかない。
民主党は金融国会時にみせた対案提示、年金国会時の三党合意(その後破棄したけど)の姿勢まで戻るべきである。
それで、与党に手柄を取られたとすねる前に、国民に向けてよい仕事をしたと誇るべきである。
野党が与党を夢見るのは当然ではあるが、ならば野党らしく与党のスペアとして政策を磨き、国民に訴え、国の利益の為に仕事をすべきである。
その結果を国民は決して見逃しはしないから。
国民を信じて欲しい。
追加分
民主党代表はその後前原誠司氏を代表に選出した。
少なくても民主党は管氏再登板という愚挙は犯さなかったわけだ。
日本の民意は改革を求めている。
もはや少数野党でしかない民主党は反対しても意味が無いのだから、自民党より政策でいい仕事を提示して欲しいものである。
さしあたって、反転攻勢として前原氏自身が主張している安全保障政策の提言をしてみるのはいかがだろう?
確実に憲法改正しないと自衛隊の存在そのものが現状で、(改正まで視野に入れた)しっかりとした安全保障政策を打ち出せるのならば、
国民は民主党の再生期待にまた支持を移すであろうから。